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アジア不動産情報センター ARIC >  タイのコラム >  第43回 現地日本人駐在員の生活って? その2

カテゴリー: 生活情報

2017/11/17

第43回 現地日本人駐在員の生活って? その2

 

今回は、駐在したことがない方はイメージしにくいかもしれませんが、「駐在員あるある」とでもいいましょうか、そういう話をしたいと思います。

非常にくだけた内容になっていることをご容赦ください。

とはいえ、私ならびに私の友人たちの意見をまとめたものですので、これが全てではありません。かなり偏りがありますので笑いながら見てください。

 

■駐在員あるある

<悲しい「駐在員あるある」>

その1.  駐在員は現地で気楽で遊んでいると思われている。

その2.  現地のルールと日本のルールが違うことをわかってほしい

その3.  アテンドという仕事で疲れる

その4.  意外とお金がたまらない

その5.  やっぱり日本が最高と思ってしまう

 

<嬉しい「駐在員あるある」>

その1.  海外旅行が安くて身近で気軽である

その2.  当然ながら語学学習、異文化体験など日本では得られない経験がある

その3.  会社関係なく駐在員同士で異様に仲良くなることがある

その4.  日本より優雅でリッチな経験ができる

その5.  どこでも生きていけるという変な自信がつく(笑)

 

と、こればかりではありませんが、ある程度わかっていただけそうなものを5つずつ挙げてみました。

 

「悲しい駐在員あるある」の「1.現地で気楽で遊んでいるという」ものですが、そんなことないです。よく駐在員はゴルフやって飲みに行ってマッサージして極楽ですね、という印象を持っている人もいるかもしれませんが、そんな方は現実にはほとんどいません(中にはいらっしゃるかもしれませんが)。
 

通常、20代〜40代の駐在員であれば、日本の社内でも大変です。現地のスタッフ教育からルール作り、フォローアップまで、しかもこれを現地の言葉、もしくは英語で伝えないといけません。まずこれが大変。

また現地のローカルスタッフは日本人とは当然文化も違うわけですから、「郷に入っては郷に従う」という事で、そこも気を使わないといけません。じゃないと経済成長真っ只中の東南アジア、優秀な人材であれば就職先はいくらでもありますからすぐに辞めます。

そうすると大変な思いをするのは自分です。本当に大変です、私も朝7時から夜12時までぶっ通しで最初の1年間は仕事をしていました(2年目以降は慣れてきてもうちょっと楽になりましたけど)。

 

そして「2.現地のルールと日本のルールが違う」、これはほぼ全ての駐在員が感じている内容だと思います。現地ではそれこそ日々ルールが変わったり、商習慣も違ったり、挙げ句の果てに賄賂を要求されたり、と日本では考えられないような事がほぼ毎日起きます(特にベンチャー、中小企業)。

これを日本の本社側ではわかってくれない。激怒りされます。私も何度となく怒られました。怒られる理由はわかるんです。

でも、できないんです、こっちでは。ルールが違うんです、土俵が違うんです、というのは言い訳にしか本社側は思えないんですよね。特に現地に来た事がない人は特に。

 

そこで駐在員の間ではこんな言葉があります。

「O.K.Y.(オーケーワイ)」

O(お前)、K(こっち来て)、Y(やってみろ)の略です(笑)

駐在をされた方であれば聞いた事がある言葉かもしれません。

でも、それくらいみなさん思っています。本社の皆さん、現地の事を少しでも理解してあげてください。

 

「3.アテンドという仕事」ですが、これは本社から偉い人が来た場合、仕事であれば当然の話なのですが、それにかこつけてゴルフだ、飲みだ、土産物屋に連れて行け、というやつですね。

大企業になればなるほど、仕事が本社の人間のアテンドです、みたいに自嘲的に笑っていた友人がいました。

なんだか悲しいですね。

 

「4.意外とお金がたまらない」というのも最近の東南アジアの発展により物価が上がってきています。また東南アジアの食事は好きな人は好きですが、やっぱり日本食が好きというのは多くの日本人が思う事。

ということで日本食レストランに行くわけですが、意外と高い。そうやってチョコチョコと日本と同じような生活をしようとすると、知らず知らずのうちにお金を使うんですね。

で、意外とお金がたまらない。駐在員はお金がたまって良いですね、なんていうのは過去の話。特に東南アジアで家族帯同で行けばお金は溜まりにくいです。

アフリカとかだとお金を使う場所がないので、確かにお金はたまるのかもしれませんが、それはそれで大変ですからね、現地での生活が。

 

「5.やっぱり日本が最高と思ってしまう」というのは、まぁ、上記のようなことがあるわけで、日本を羨ましく思ってしまう時は確かにあります。

 

しかし、暗い話ばかりではありません。

当然メリット、というか「嬉しい駐在員あるある」もあります。

 

それは「1. 海外旅行が安い」ということですが東南アジアは陸続きで、しかも1時間〜2時間あれば東南アジアは飛行機でいけます。

やはり日本というのが島国で海外となるとなかなか気合を入れないと行けないと思いがちですが、現地に住んでいると週末シンガポール、とか週末は世界遺産を見にアンコールワットへ、なんてことがいとも簡単に、日本から行くより当然安く行けます。

ちなみに私もタイにいる間にシンガポール、カンボジア、モルジブに行き、タイ国内でもプーケットやパタヤ、チェンマイなど何度も旅行に行きました。これは現地に住んでいるから、というのが大きいですね。

 

また「2.の語学学習や異文化体験、4.優雅でリッチ」なところは当たり前ですね。これを楽しめる人であれば、本当に現地に住むというのは理想的です。

毎日が語学学習ですし、異文化体験ですから。また日本の高級ホテルでアフタヌーンティー、ってセレブ!って思うかもしれませんが、現地だと意外と安く行けちゃいます。

また住むマンションもプールとフィットネスジム付きが当たり前です。またメイドさんも意外と安いので(週3回、掃除と洗濯だけであれば月間1万円以下でやってくれます)、そういう意味ではメリットは大きいですね。

 

それとこれは私が特にそうかもしれませんが、「4.駐在員同士が仲良くなる」という部分ですが、ほとんど「同志」です。同じようなタイミングで現地に行き、同じような苦労をしているので、「あるある」だらけです。

その結果、やたらと仲良くなります。社会人になってから友人を作るのは意外と難しいと言われるかもしれませんが、駐在員同士で一生の友達、みたいな人は意外と多いです。同じ釜の飯、ではありませんが、それに近い感情を抱きやすいのかもしれませんね。

 

最後の「5.変な自信がつく」というのは、右も左も分からない国に来て、いろんなトラブルがあって、それを乗り越えていくと、本当に勝手に自信がつきます。

あれ、何なんでしょうか。やっぱり一生懸命生きているから、なのかもしれませんが、駐在経験のある方ってタフな方が多いです。そして面白い方が多いイメージがあります。

 

と、長々となってしまいましたが、「駐在員あるある」を書いてみました。

もしこれをご覧になっている方が駐在員として現地に行かれるのであれば、少しでも参考になれば。また行ったことがない方はこんな苦労やメリットがある、と少しでも知ってもらえれば。

 

基本的には駐在員で異国の地で働いているのはやっぱり大変ですが、私は本当に尊敬しています。今は日本ですが、あの時はよく働いたし頑張ったなと思う次第です。

 

さて次回は最終回ということで、駐在員の住居問題について書きたいと思います。

 

 

田中圭介

田中圭介(たなかけいすけ)

株式会社エイリック 代表取締役 兼 ASEAN不動産研究所所長

1979年兵庫県生まれ、関西学院大学経済学部卒。
新卒で外資系製薬メーカー入社後、出版社を立ち上げる。
その後、大手不動産ポータルサイト『HOME'S』で営業責任者を5年以上歴任。
2011年タイにて現地法人の立ち上げ、現地不動産ポータルサイトを立ち上げた経験を持つ。
在タイ時代から数多くの人脈を持ち、ASEAN各国を駆けずり回る。
現場主義を信条とし、自身の経験や知識を元に投資家や企業のサポートを行う。
主な著書に「ASEAN不動産投資の教科書」「新入社員論(文芸社)」など3冊。
2015年より現職。

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