アジア不動産情報センター ARIC > フィリピンのコラム > 海外不動産の客付力は「内装」が決め手です
今年から日本人投資家が購入した物件がどんどん完成を迎えています。というわけで、今回は不動産の管理・客付けのお話です。
先週、2017年に秋に竣工した「トランプタワー」(メトロマニラ・マカティ市)のお部屋を内見してきました。エントランスからしてとてもゴージャスです。さすが、トランプブランドですね。
こちらのコンドミニアムを建てたのは、現地新興財閥のセンチュリー・プロパティです。
メトロマニラの中心のマカティ市北部に「センチュリーシティ」という街を開発し、「グラマシー」「ミラノ」「ナイツブリッジ」など日本人も多く購入している人気コンドミニアムが建ち並んでいる様は圧巻です。
さて、内見させていただいたこちらのお部屋は日本人オーナーの物件なのですが、お気づきでしょうか?
家具や家電がついていますね。
実は、フィリピンに限らず海外では、オーナーが家具や家電を用意して、賃貸に出すのです。入居者は家具ごと借りて期限がきたら身一つで出ていきます。アジアだけではなく、アメリカも含めて海外ではこちらのほうが一般的。
*ゴージャスなエントランス。24H体制でコンシェルジェがついています。
つまり、客付けが決まるかどうかは物件の立地や間取りなどだけで決まるのではなく、内装や家具家電を含めた「物件力」が重要になります。
もちろん、コンドミニアムのグレードにあわせて、家具家電のグレードもあわせなければいけません。
例えば、トランプタワーのような超高級物件に住む人というのは、外資企業のエグゼクティブクラスか資産ウン十億円の現地超富裕層が住むわけです。
100万円くらいの家具では全く箸にも棒にも掛かりません。少しケチっただけで、賃貸が何か月も決まらない、という悲惨な結果を招きます。
よく日本人オーナーは「絶対に家具家電が必要なのか?」と疑問を持ちますが、その人の身になって考えてみてください。いくらお金持ちでも、2~3年すれば帰国するのに100万~200万円も出して買い揃えませんよね。どうせ処分しなければいけなくなるのですから。
ちなみに、こちらの物件は、内装後ほぼ1か月で現地に赴任してきたアメリカ人の外資企業役員ですぐに入居が決まったそうです。しかも、相場の20~30%増しです。
大事な物件の管理を任せる会社を選ぶ際は、必ずその会社の実例を見せてもらいましょう、「内装」を見極めましょう、ということを強くお勧めいたします。
長友佑樹(ながともゆうき)
株式会社エイリック 取締役・ファウンダー
2001年 早稲田大学商学部卒。人材総合サービス業で営業職、インターネット専業広告代理店でWEBディレクター職を経て、不動産ポータルサイト『HOME'S』運営 株式会社ネクストに転職し、WEBプロデューサー職などを歴任。2012年、不動産業界に特化してWEBマーケティングを支援する株式会社マーサリー設立。
2013年に株式会社エイリックを設立し、ASEAN不動産メディア事業『アジア不動産情報センター|ARIC』を立ち上げる。2015年より取締役。
タイ・バンコクの物件では賃料発生中、一度日本での納税を終えました。フィリピン・マニラのプレビルド物件はダウンペイメントで支払い中。なるべく投資家目線で情報発信をしたいと思います。
2018/07/11 written by 長友佑樹
カテゴリー: 不動産関連
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