アジア不動産情報センター ARIC > ミャンマー のコラム > 第55回 ミャンマーの今後について
*ミャンマーの街並み
ARIC田中です。
今回はミャンマーについて。
2016年にコンドミニアム法が改正され、一部外国人にも解禁となりましたが、細則が決まっていないため現段階ではまだ正式に外国人が購入できる状態ではありません。以前のベトナムのような状態ですね。
これが正式に解禁となると動きが出てくると思います。
が、もし正式に解禁となってもミャンマーの法律的には外国人に長期の賃貸等は認められていないので、個人投資家が入り込むのは結構レベルが高いな、というのが本音。
ミャンマーは大家に大きな権限があるので、例えば賃料で言えば1年分前払いとか、商習慣は日本とはかなり違います(もちろん案件によります)。
ただミャンマーの不動産状況は活況を呈しているのは事実。
あちこちで建設されていて、まだまだ建物が建つんだろうなと思います。
ただ気をつけたいのは、これからという国ですから正直物件の質や価格などがあやふやなことです。以前私が見た物件も日本だと築50年くらいかなぁ、よく建ってるなぁ、と見ていたら現地の人にこれは10年前の建物だよ、と言われてびっくりした思い出があります。
この辺りはまだまだ不透明ですし、管理という概念すらまだないのかもしれません。
とはいえ、私としてはこれから成長していくミャンマーという国、そして民主化を果たした国として大いに頑張ってもらいたい。これは個人投資家という立ち位置ではなく、普通にASEANが成長するためにキーになってくる国の一つだと思っているからです。
事実、ミャンマーの人たちは勤勉で日本にも就業で来られている方もいます。現地でそういう活動をしている日系企業もあります。彼らが夢を持って成長し、その成長がASEAN、そして日本も豊かにしてくれるのであれば、、、まだまだ道のりは長いですが引き続きミャンマーを見守っていきたいと思います。
田中圭介(たなかけいすけ)
株式会社エイリック 代表取締役 兼 ASEAN不動産研究所所長 1979年兵庫県生まれ、関西学院大学経済学部卒。 新卒で外資系製薬メーカー入社後、出版社を立ち上げる。 その後、大手不動産ポータルサイト『HOME'S』で営業責任者を5年以上歴任。 2011年タイにて現地法人の立ち上げ、現地不動産ポータルサイトを立ち上げた経験を持つ。 在タイ時代から数多くの人脈を持ち、ASEAN各国を駆けずり回る。 現場主義を信条とし、自身の経験や知識を元に投資家や企業のサポートを行う。 主な著書に「ASEAN不動産投資の教科書」「新入社員論(文芸社)」など3冊。 2015年より現職。
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