アジア不動産情報センター ARIC > インドネシアのコラム > インドネシア、露スホーイ機と天然ゴムの取引?
ロシア政府はスホーイ戦闘機とインドネシアの天然ゴムとの交換取引に意欲的な姿勢を示していると5月16日付のジャカルタポストが報じています。もしこれが成立すれば約6億ドル相当の交換取引になるとのことです。
インドネシア政府はこの申し出に対して明確な決断を下していないが、もし合意されることになれば合意の合法性の根拠となる行政法規の草案作成に乗りだすだろうと外務省貿易大臣のオキ氏は語ります。
双方ともにこの交換取引には前向きには前向きで、ロシアが天然ゴムを必要としているのと同様にインドネシアもスホーイ戦闘機を所有したいと強く考えているとのこと。
ロシアとしてはシリア軍需などから供給量に余裕があり、インドネシアは近隣諸国の不安定な情勢を憂慮して軍事力の強化を狙っている、というところで双方のニーズが一致したのではないでしょうか。
インドネシアゴム協会は、インドネシアゴムの市場を拡大し、また天然ゴムの価格上昇のきっかけになるのではないかと期待しています。先月の取引で天然ゴムは今年最安値を記録し、世界的な需要も低下しています。落ち込んだゴム価格は再び回復することはあるのでしょうか。
またスホーイ戦闘機を得ることでパワーバランスが大きく改変されるということはなさそうですが、インドネシア政府が軍事的にどのよう立ち位置を目指しているのか気になるところですね。
ソース; The Jakarta Post “Russia wants to barter Sukhoi for Indonesian rubber” 2017.5.16
(http://www.thejakartapost.com/news/2017/05/16/russia-wants-to-barter-sukhoi-for-indonesian-rubber.html)
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