アジア不動産情報センター ARIC > その他のコラム > 第58回 投資家としての心構え
ARIC田中です。
さて、重苦しいというか暑苦しいというか、偉そうと言いますか、こんなテーマで少し。
投資家として「当然利益を出して儲ける」というのが大前提になるのですが、改めて皆様、心に手を当ててください。
「なんのために投資するんですか?」
ということ。
儲けるのは当然としても、「儲けた後、何をするのか?」という話です。
私のメルマガや講演を聞かれている方にとっては何度も繰り返して伝えている事ですのでご理解いただけているかもしれませんが、こういったブログでも改めてお伝えしておきます。
もちろん
「老後の生活資金」
「今よりも良い生活をしたい」
「海外に移住したい」
など様々な「投資をする理由」があると思います。
と同時に、それを実現するのは本当に「海外不動産」に投資する事ですか?
この辺りを分散投資、利回りが良い、海外の成長、などという言葉で思考停止になっていませんか?
海外不動産を専門にする私がこんな事を言うのもおかしな話ですが、最近やたら失敗や損したみたいな話が出てきて、よくよく聞いてみたら「なんでその国のその物件を買ったのか?」理解に苦しむような話が散見されます。
ほとんどが「儲かると思ったから」「営業マンが良い人だった」みたいな具体性に欠ける内容でちょっと大丈夫ですか?と思ってしまう事が多いです。
もちろん成功されている方も一定数以上いらっしゃいますが、成功している方のほとんどが現地に足しげく通い、必要なお金も払い、必要なコミュニティも持っています。何かあってもリスクヘッジできる体制を築かれており、なんならそのリスクヘッジできる体制を作っているうちに、仲間が増えてさらによい情報を得られて再投資をする、そんな循環になっています。
かたや、失敗する方は現地にもいかず、ご自身で動く事もせず、完全に人任せで、そしてその人にいいようにやられている、そんな図式です。
改めて元々の「なぜ投資をするのか?」そして「その投資は海外不動産なのか?」ということを考えてみてください。
海外不動産の魅力は私としては、お金や利回りなどもありますが、それ以上に「世界には面白い事がたくさんあり、様々な方と触れ合える」事なのかも、と最近思い出しております。
事実、上述した通り、成功した方は新しいコミュニティに参加して世界を広げて、非常に能動的に動かれています。こういう方が成功するんだなと思わせてくれますし、一緒に話をしていても楽しいです。
かたや、そういう趣向がないにもかかわらず海外、という方は一度立ち止まられた方が良いかもしれません。日本でもNISAやiDecoなどの商品が出てきました。老後資金となってくるとそういうほうが使いやすかったりします。海外の定期預金も悪くありませんが、そもそも現地に行かない、行きたくないという人が持っていても無駄なだけです。というか、逆に面倒な事に巻き込まれてしまう可能性があります。
このあたり、きちんと考えておかないと投資をされた投資家様、また提案をした不動産会社、そして投資する国に対して間違った認識などが横行して誰もハッピーになりません。
少し偉そうな事を書いてしまいましたが、ぜひふと立ち止まって検討してみてください。
海外不動産は面白いですが、難しさもまだまだある投資です。
そして数ある投資の中の一つです。それくらいのスタンスで挑まれていた方が良いと思います。
皆さんが幸せな投資で、幸せなライフスタイルを得るために。
ぜひご参考にしてください。
田中圭介(たなかけいすけ)
株式会社エイリック 代表取締役 兼 ASEAN不動産研究所所長 1979年兵庫県生まれ、関西学院大学経済学部卒。 新卒で外資系製薬メーカー入社後、出版社を立ち上げる。 その後、大手不動産ポータルサイト『HOME'S』で営業責任者を5年以上歴任。 2011年タイにて現地法人の立ち上げ、現地不動産ポータルサイトを立ち上げた経験を持つ。 在タイ時代から数多くの人脈を持ち、ASEAN各国を駆けずり回る。 現場主義を信条とし、自身の経験や知識を元に投資家や企業のサポートを行う。 主な著書に「ASEAN不動産投資の教科書」「新入社員論(文芸社)」など3冊。 2015年より現職。
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