みなさんこんにちは。斎京です。

最近またマウントゴックス事件の記事をネットで目にして、
債権者への配当について書かれていた記事に思わず反応してしまいました。

　詳しく知らない方のために、まずはザックリ事件のおさらいをすると↓

　当時（2014年2月）世界最大のビットコイン取引所だったマウントゴックスで、
　管理していた約75万BTCと自社保有分10万、
　それと顧客からの預かり金約28億円が消失したことが発覚。
　その結果、債務超過に陥り経営破綻しました。
　債権者の​債権額は管財人が精査した結果、456億円になっていたそうです。
　
　そして社長のマルク・カルプレス氏は当時
「ハッキングされて盗まれた！」
　と主張していましたが、その後の警察の捜査の結果、
　2013年に会社の取引システムを不正に操作して自分の口座残高などを
　およそ３４００万ドル水増しした疑いで逮捕。
　さらに顧客からの預かり金およそ３億４０００万円を横領して再逮捕。
　当時のビットコイン暴落を招いた大きな事件となりました。

昨日「マルク・カルプレス被告（32）の初公判が11日」
とネットのニュースで出ていましたが、内容を見てみると、
刑事責任については「私は無罪。破綻の主たる原因はハッキングによるものだ」
と依然として無罪を主張しているようです。
はたして真相はどうなのか！

と別にそこに注目していたわけではなく、昨日のニュースで見入ってしまったのが、

「同社の資産は現金10億円と約20万ビットコイン。コインは破綻時のレートで約120億円相当だった
　が、現在は約６００億円相当に膨らんだ」

　20万ビットコイン残ってたのか。
　現在のレートで換算すると、約600億円くらいね。
　債権額が456億円だから、、、あ、足りるじゃん。

という奇跡の状況に。
企業破産で債権者は債権額の一部しか配当が得られないことが多いが、
なんと今回は「満額配当」になる可能性もあるとのこと。

不幸中の幸いというかなんというか、
ビットコインがこの数年でものすごく値上がりした結果、
資産が膨らみ、お金が返せるという奇跡のビットコイン事件として名を刻みそうですね。

そして配当を現金かコインのどちらで希望するかを尋ねる連絡を管財人から受け、
将来の値上がりを見込んで「コイン希望」と答えた人も多数いたそうで。

何はともあれ、被害にあわれた方の資産がきちんと返ってくることを願っています。