アジア不動産情報センター ARIC > その他のコラム > 第34回 生涯投資家(著者:村上世彰氏)を読みました。
ARIC田中です。
6月21日に発売された「生涯投資家」という本を献本いただき
読ませていただきました。
俗に言う「村上ファンド」の総帥の話。
それをご本人が丁寧に丁寧に過去を振り返っています。
この本の中には
「コーポレートガバナンスの浸透と徹底」という目標を
村上氏が通産省時代からずっと追いかけていたという歴史が書かれています。
正直私も知らない事が多く、不勉強だったと思う事はありましたが、村上氏がいう「上場企業のあるべき姿」という考え方には非常に共感しました。
本文の中にもたびたび出てきますが、
「上場するという事は、私企業から社会の「公器」になるわけで、誰でもその株が買える状態になる事。そのため企業は株主に利益を還元するために企業価値を上げなければいけない。それが嫌だというのであれば非上場にすればよい」
と非常に当たり前な事が書かれていて、世の中にはこの当たり前な事をやっている企業が日本では実は多くない、それを正してより成長をして生産性を上げていこう、そこを投資家の立場でずっと言ってきた、というのが村上氏の主張です。
これは本当にその通りだと。と同時に、その当たり前が日本ではなかなか受け入れられなかったというのが正直なところでしょう。
ぜひ手に取ってみてください、ちなみに村上さんが投資されている東南アジアの不動産投資セミナーでこの本がもらえるみたいです。
https://www.aric-japan.com/philippines/seminar/1088/
しかし、村上さんというのは「信念の人」なんだなぁと思いました。自分の信念が強すぎるために、時に誤解され、時に中傷を受け、受け入れられなかったのかなと思います。
本当に人に「きちんと正確に」伝えるというのは難しいものです。
ぜひ読んでみてください。
田中圭介(たなかけいすけ)
株式会社エイリック 代表取締役 兼 ASEAN不動産研究所所長 1979年兵庫県生まれ、関西学院大学経済学部卒。 新卒で外資系製薬メーカー入社後、出版社を立ち上げる。 その後、大手不動産ポータルサイト『HOME'S』で営業責任者を5年以上歴任。 2011年タイにて現地法人の立ち上げ、現地不動産ポータルサイトを立ち上げた経験を持つ。 在タイ時代から数多くの人脈を持ち、ASEAN各国を駆けずり回る。 現場主義を信条とし、自身の経験や知識を元に投資家や企業のサポートを行う。 主な著書に「ASEAN不動産投資の教科書」「新入社員論(文芸社)」など3冊。 2015年より現職。
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