アジア不動産情報センター ARIC > ベトナムのコラム > 第40回 投資有望国1位は4年連続でベトナム?
日本政策金融公庫が発表したプレスリリースより引用。(引用元は下記参照)
「取引先海外現地法人の業況調査」をやったそうです。
で、4年連続ベトナムが1位だとか。
2017年6月に調査実施、約700社のアンケート結果からASEANで事業をしている企業の業績が好転しつつあること、また投資有望先としてはベトナムが選ばれている模様です。
なかなか面白いデータですね。
私自身もタイでIT事業をやっていましたが、現地にいる日系企業の代表の多くは「時間はかかるけど、やはり現地ではまだ足りないものが多い。
それをきちんと愚直にやっていけば、きちんと成功できる下地はある」と言われていました。それはその通りかなと思います。あとはそこまで耐えきれられる資本力と人材の問題だと思います。
この結果、もう少し飛躍して考えてみると、ASEANでの日系企業の調子が良いということで現地の雇用が生まれていきます。雇用が生まれて給与が上昇していくと消費が増えていきます。
消費が増えていくとさらに日系企業へ売上が還元されてきます。そういうループが描けると嬉しいですよね。
一方でベトナムが優良投資先ということであれば、ベトナムにおいても日系企業に勤める駐在員が増えてくることになります。不動産においても期待が持てますね。優良賃貸顧客ということで、駐在員が増えることが期待されます。
現在、ベトナムにいる日本人は外務省発表で約1.5万人。帯同されている奥様、お子様、また出張者や届出を出していない人を含めるとおそらくだいたい3~4万人くらいだと思います。
そして、それがハノイとホーチミンに分かれているということなので、細かい数字はわかりませんが、まだまだ少ないですね。
ここがタイのようにバンコクだけで5万人くらいいる、となってくれば、日本人だけのマーケットが生まれてきます。
こうなってくると投資するにも安心感が出てきますね。
次回は東南アジアにいる日系駐在員の実態、また賃貸マーケットについて書いてみたいと思います。
▼出典元
https://www.jfc.go.jp/n/release/pdf/topics_171023a.pdf
田中圭介(たなかけいすけ)
株式会社エイリック 代表取締役 兼 ASEAN不動産研究所所長 1979年兵庫県生まれ、関西学院大学経済学部卒。 新卒で外資系製薬メーカー入社後、出版社を立ち上げる。 その後、大手不動産ポータルサイト『HOME'S』で営業責任者を5年以上歴任。 2011年タイにて現地法人の立ち上げ、現地不動産ポータルサイトを立ち上げた経験を持つ。 在タイ時代から数多くの人脈を持ち、ASEAN各国を駆けずり回る。 現場主義を信条とし、自身の経験や知識を元に投資家や企業のサポートを行う。 主な著書に「ASEAN不動産投資の教科書」「新入社員論(文芸社)」など3冊。 2015年より現職。
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